「神待ちサイト」で待つ気持ちが悲しい。

先週、NHK朝の情報番組「あさイチ」で、とても気になる特集がありました。
「少女漂流 〜母は知らない娘の秘密〜」というタイトルにひかれて見ていると、
世の中には「神待ち」「サポ」「プチ実技」なんていう言葉があり、
神待ちサイト」なるサイトでは、10代の家出少女達が今夜ご飯をおごってくれ、
泊まる所を提供してくれる男性(=神)を待っているのだとか。
大抵の場合、見返りは自分のカラダ。

さらに少女達は、ご飯や宿泊場所を提供され、お金をもらうことで
援助交際という名の売春をしつつも、「目的はお金ではない」と言う。
その時だけでも、カラダだけでも誰かに必要とされたかった。
一瞬だけでも優しくされて嬉しかった、楽しかったとも。

番組内では、そういう少女達を支援する団体の女性やシスターなどの
サポートを得て、なんとか立ち直ろうとする家出少女の姿が紹介されていました。

その子には、折々に電話をかけてくるお母さんがいます。
心配して、泣いて電話をかけてくるお母さん。
気持ちの表現は上手じゃなかったかもしれないし、
夫婦関係も良くなかったのかもしれないけれど、
お母さんはお母さんなりに娘を愛して、大切に思って、
心から心配しているんだと思いましたよ。

コメンテーターの室井佑月さんは、少女のワガママさ、自己チュウぶりに怒り、
それを許して甘やかしているようにも見えるお母さんをも「おかしい!」と
糾弾しておられました。

イヤまったくその通りだとは思うんですよ。
室井さんの意見は正論だと思う。
少女、甘え過ぎ、勝手過ぎ、愚か過ぎだし、
お母さんはこうなるまで一体何してたんだ、とも思う。

でも。
でも・・・子育ては、正論や理想論だけでは済まないものがあるんですよ。
ましてや思春期の多感な10代ともなると。
親が子どもに愛情をもって、それなりに躾けたり叱ったり話し合ったり、
なんとかうまくやっていこうとガンバッテ努力しても、それでもなぜか
うまくいかないことがある。ってアタシは知っています。

室井さんのところは、子どもさんがまだ親の言うことを聞く年齢なんじゃないかな。
または子どもさんが良い子か、室井さんが素晴らしい子育てをしている
成功者なのか。

売春も買春ももってのほかだし、家出も神待ちサイトもアカンに決まっている。
でも当事者に怒るだけでは解決しないし、なんでそんなことになっているのか
社会全体で本気で取り組まないといけない問題ですよね、これ。
未成年の少女がネットやケータイサイトを通じて援助交際に関わって、
検挙された件数がこの5年間で57倍になったとのデータが紹介されていました。
57倍!
おとなのお金儲けのために作り出されたシステムに、子ども達が捕まって
心身ともにボロボロになっているんですよね。
そのまま望まない妊娠をしたり、出産をして母になる子もいるかと思うと
暗い気分にならざるを得ない。
親子関係、家庭環境、基本が大切なんだけど、それが一番難しくもあるんだよ!

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