発達障害と、二次障害としての不登校、引きこもり、DVなど。

今月の「発達障害者支援講座」のテーマは、『発達障害と二次障害』でした。

講師の先生はいつも、発達障害はとにかく早期発見、早期療育が大切だと言い続けておられ、

理由は「障害の理解と適切な支援により、二次障害を防いで自立を助ける」ため。

本人はもちろん保護者にも障害が理解されないまま成長すると、

例えばADHDの子どもの場合だと落ち着きがない、忘れ物やなくしものが多い、片付けられない、

衝動的に手や足が出る、などから親や先生から叱られ、怒られることが多く、

さらに友達からも無視される、仲間はずれにされる、いじめられるようなことも少なくない。

本人は自分では何が悪いのか、なんで周囲と同じようにできないのかがわからないまま、

自尊心を傷つけられ、「見捨てられ不安」を募らせながら育ちます。

そうなると思春期には、口のうまい悪友などにそそのかされたり、だまされたりしやすく、

反社会的行動にやすやすと引きずり込まれることも。

また自尊感情が低く自我や社会性が未熟で、不安や葛藤をうまく言語化したり表現しにくいと、

身体化・行動化しやすくなるために不登校や引きこもり、家庭内暴力といったカタチで表れたり、

気分障害・不安障害・強迫性障害適応障害摂食障害統合失調症などの二次障害を

併発する可能性もあるのだそうです。

子どもが不登校になりかけた時、まずはスクールカウンセラーや最寄りの心療内科

かかることが多いのではないかと思いますが、小児精神科や精神科思春期外来のある

大きな総合病院を探して受診し、きちんと検査を受けてみることも大切なんだと思います。

何もなければそれで良いのだし、何かあれば適切な療育が必要だということなので、

発達障害を疑っていたり、不登校や引きこもり、家庭内暴力で悩んでいたりする方で、

カウンセリングに行っても心療内科に行っても何も変わらない、解決しないという方は、

精神科で検査を受けてみることも一案かもしれません。

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