「代理ミュンヒハウゼン症候群」報道に思う。
裁判員裁判制度のからみもあって、「代理ミュンヒハウゼン症候群」がまた新聞などでも
取り沙汰されていますね。
初めてその名前を知ったのは、パトリシア・コーンウェルの「死体農場」というミステリーの中で。
そんな症候群があることに本当に驚きました!
でも実際にニュースなんかで見聞したことはそれ以降もなかったので、今回の点滴事件が
最初に報道された時は、またびっくり。
本当にそんな症候群の人がいて、犯罪に発展してしまったんだと。
「ミュンヒハウゼン症候群」なら、自分自身が病気のフリをして同情を集めたり注目されたりする
だけなのでしょうが、「代理」がつくと家族、特に子どもを病気に仕立てあげて、同情されると共に
介護をがんばるお母さん、かいがいしく病気の子どもの世話をする立派なお母さん、
大変なのに明るく健気にふるまう素晴らしい母としてほめられ、評価され、認められるんですよね。
ここが「代理」に走るポイントのような気がしてなりません。
殺されないまでも、病気でもないのに病気だと言われ、無用な苦しい検査を繰り返し
受けさせられ続けているうちに精神のバランスを崩したり、本当に病気になってしまう子も
いるのではないかと言われているそうです。
あってはならないことであると同時に、つくづく人間の心って複雑というのか、不思議というのか、
悲しい、とんでもないことを考えつくものなんですね。
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