不登校、鬱への言葉かけのポイント。

友人の中2の娘ちゃんは小6の頃から不登校ぎみで、他にもいろいろ問題があって
昨年から母がカウンセリングを受けています。
家族療法の中で、娘ちゃんに対する『言葉かけ』のポイントなども指導されているのですが、
その中でアタシが「なるほどな〜」と驚いたことのひとつをご紹介します。

娘「私なんて、みんなからアホやと思われてるから行きたくない」
母「そんなことないって」
娘「男子がこんな態度を取ってきてイヤやった。私は嫌われてるんやわ」
母「気にし過ぎちゃう?もしホントにイヤな態度を取られても、無視したらいいやん」
娘「○○の授業がイヤ。○○の行事がキライ」
母「でも、△△の授業は得意やろ。××の行事は楽しそうやしスキやろ。
  先生も友達も、あんたが来るのを待ってくれてはるよ」
・・・というように、親はやっぱり娘に学校に行ってもらいたいから、
娘の不安や悩みを打ち消すように、気を引き立てるように、
会話を前向きに前向きにコントロールしていこうとすることが多いですよね。
「学校に行きなさい!」が禁句だとわかっていても、間接的に行けるように、
行きたくなるように誘導している(意識していなくても)わけです。

しかしこれは、良くないのだそうです。
「親は私の不安や悩みなんて、わかってくれない。
私の心配なんて、軽く見られている。軽くいなされている」と受け止められ、
もう胸の内を何も話してくれなくなる危険性さえあるそうです。
ではどうしたら良いのかというと、とにかく『共感する』。
「アホやと思われたら辛いよなぁ。学校に行くのがイヤになるよなぁ」
「そんなイヤな態度の男子がいるん?それは腹立つなぁ」
「授業の何がイヤなん?行事のどこがキライなん?・・・それはしんどいなぁ」
というように、おとなから見て考えすぎやバカバカしく思われるような悩みにも、
否定することなくその辛い気持ちに寄り添い、一緒になって悲しんだり落ち込んだり
してあげた方が良いのだそうです。そこから
「親は私の気持ちをわかってくれている」
「私には味方がいる」と心が軽くなったり、力が出てくることもあるのだとか。
もちろん親がこういう対応したからと言って、子どもがスグに学校に行けるわけでもなく、
全てのケースにこういう対応がベストだということではないでしょうが、
自分の子育てにおいても、とても参考になる話だったので興味深かったです。

さらに先日、心理学講座で『鬱』について勉強していた時に、家族の対応として
全く同じことを学んだので、おとなの出社拒否や引きこもりなどにも
同じようなことがいえるのだと知り、『受容、共感』の大切さをまたしみじみと感じたところです。

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