思春期の発達障害の難しさ。

先日の「発達障害児者支援講座」にて。
小4と中2の息子さんが二人とも発達障害と診断されているというお母様が
参加しておられました。
その日は講座の中で先生が、「障害がある方、特に衝動性や攻撃性がある方の場合は、
残念だけれど、犯罪の加害者になってしまうことも少なくない。
そうならないためにも、気づきと理解と早期からの適切な支援が必要」と
おっしゃっていました。

それについてお母様は、「ウチの息子達は、間違いなく被害者ではなく
加害者になるタイプです。衝動性も攻撃性も強くて・・・」と語っておられました。
子どもが小さいうちは、病院に行くことも服薬である程度症状をやわらげることも
できたけれど、思春期を迎えてハッキリと自己主張するようになると、
病院には行かない。薬は飲まない。と宣言し、医療に頼ることができなくなったと。
引きずって連れて行くことも無理やり薬を飲ませることもできず、とても
困っておられるのだそうです。
終始にこやかに、明るく話しておられましたが、苦労しておられるようでした。

発達障害で、身体障害も知的障害もない場合は、
個性なのか障害なのか、性格なのか障害なのか、微妙な領域であればあるほど
本人も家族も周囲も気づきにくかったり受け入れがたかったり・・・
それでいてうまくいかない、うまくできないことが多くて
悲しみや苦しみは大きい場合もあるようです。
衝動性や攻撃性がある場合は、学校でも友達ともめたり、
先生や周囲のおとなにも怒られることが多かったんじゃないかと思います。

今からでも遅くない。
自分の障害のことをキチンと理解し、納得し、受け入れ、
より良く生きるための通院や服薬、少しずつ自己コントロールしていくことを
納得し、
自分でなんとか良くなっていこうと意識することが大切みたいです。
二人の息子さん達が、今までどういう学校生活や家庭生活を送ってこられて、
今どういう思いで通院や服薬を拒否しているのかはわからないけれど、
思春期=反抗期でもあるでしょうし、もう少し落ち着いたら
自分のために、自分に良いことを、自分で選んでちゃんとやる。
ことができたらと思います。
高校進学やその先のこと、自分の将来に夢や希望がもてたらガンバレルと思う。

障害のあるなしにかかわらず、おとなでも、いい歳してても、
自分を知ること、自分を受け入れること、
そのうえで自分を良くしていこうと思うことは、ホントに大事。
良いところも悪いところも受け入れることで、次に進める気がします。

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