大浦みずきさんと「葉月」と「カミサマ」。

元宝塚トップスターの大浦みずきさんが亡くなられたことを知り、とても驚きました。

小学生の時に空前のベルバラブーム、宝塚ブームが起きて、それ以来ずっと大好きでした、

宝塚歌劇」。

中でも中学後半から高校前半ぐらいまで一番スキだったのが大浦みずきさん。

とにかくダンスも歌もカッコよくて・・・あんな人は宝塚にもそうそういないというぐらい。

宝塚フリークというほどでもなく、ファンクラブに入会するほどのヅカァンでもない、

イチゆるファンだったのですが、舞台も観たし、出待ちしてプレゼントも渡したことがありました。

間近で見た、ニッコリ笑ってお礼を言ってくださったなつめさん、本当にステキで。

それと当時スゴク驚いたことがあって、高校の時に読んで好きになった詩「葉月」の作者が

阪田寛夫さんという方で、有名な「サッちゃん」や「おなかのへる歌」を書いた方であり、

なんと大浦みずきさん(本名 阪田なつめさん)のお父様だったということ!

だって考えてもみてくださいよ。

大好きな宝塚トップスターと大好きな詩人が、(アタシにとっては全くの偶然で)

親子だった!!と。

ある日突然気づいたんですよ?なんか運命的なものを感じちゃいましたってば。

類まれなる才能をお持ちの父娘だったんですね、ご冥福をお祈りします。

「葉月」

こんやは二時間も待ったに
なんで来てくれなんだのか
おれはほんまにつらい
あんまりつらいから
関西線にとびこんで死にたいわ
そやけどあんたをうらみはせんで
あんたはやさしいて
ええひとやから
ころしたりせえへん
死ぬんはわしの方や
あんたは心がまっすぐして
おれは大まがり
さりながら
わいのむねに穴あいて
風がすかすか抜けよんねん
つべとうて
くるしいて
まるでろうやにほりこまれて
電気ぱちんと消されたみたいや
ほんまに切ない お月さん
―― お月さん やて
あほうなことを云いました
さいなら わしゃもうあかへん
死なんでおれへん
電車がええのや
ガーッときたら
ギョキッと首がこんころぶわ
そやけど
むかしから
女に二時間待たされたからて
死んだ男がおるやろか
それを思うとはずかしい

「カミサマ」

こんなに さむい
おてんき つくって
かみさまって やなひとね

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