不登校に思う、学校選びの難しさ。

親しい友人の息子クンが、最近突然不登校ぎみになってしまいました。
本人は学校に行く用意も部活に行く用意もして朝ごはんも食べるのですが、
いざ登校の時間になると「目が死んでる(母談)」状態になり、
「行きたいのに行けない。理由も自分でもわからない(本人談)」ということで
休んだり、車で送っても早退してきたり、また行けたり・・・を繰り返しているのだとか。

成績優秀、スポーツマンでハードな運動部(経験者)に所属、
中学までは行事や委員会活動でもがんばっていて、友達も多い元気な男子が。
なんで?一体どうして?と母もアタシも本当にただただ驚くばかり・・・。
思い当たるのは、根がマジメな子なので、「疲れたんかなぁ」ということ。

息子クンはこの春、ウチの長女と同じ高校に入学したばかりの高1。
重々承知で受験したのでわかっていたことではあるものの、
「宿題が多くてしんどい」ということをずーーーっと家で愚痴っていたそうです。
長女はその辺は要領よく、どうしてもやらないといけないことだけをやり、
残りは答えを(塾やネットや友達から)ゲットしてきて丸写しする、
他の授業中に内職してやる、とかいう決してほめられないやり方で
相当手を抜きながらも「一応全部提出はしている」らしいです。
息子クンはそういうズルは一切せずに、とにかく「やらないといけない!」と
ちょっと神経質になって、夜中に飛び起きて宿題したりもしていたそうです。

にもかかわらず、これもある程度は予想できていたハズのことなのですが、
中学時代にずっと学年では5位以内ぐらいにいた成績が、
高校最初の中間テストで多分真ん中らへん、280人中100番台ぐらいだったのでしょうか、
なにしろ校内の偏差値が50前後だったことにももしかしたら凹んでしまったのかもしれないと。
おまけに部活でも、他中学から来た子達がみんな自分より上手いように見えていたらしく、
そんな話をいろいろと聞いていると、
「何にでも真面目に取り組んで、でも出てくる結果が中学の時とはえらい違いで、
時間的にも体力的にも相当ハードな高校生活の中で、精神的にもドッと
疲れが出たのでは?」とも思えます。

「テストで0点取っても順位がベッタでもいいやん。
しんどかったら部活なんか休んでもやめてもいい。
何でも自分のペースで、自分のできる範囲でやってみたら」と両親にも先生にも言われ、
最近は家でも宿題宿題とは言わず、ずーーーっと寝たりしているそうです。
なんとか「ま、いっか」といい加減、良い加減でもう少しラクにやっていくように
方向転換できて、学校に通えるようになってくれたら良いのですが・・・。

それと、そこまで生徒を追い込むような質・量の宿題や小テスト、予習が必要なのか、
ちょっと疑問にも感じます・・・。
長女の部活の保護者会に出た際にも、自己紹介した新一年生の保護者の方々が一様に
「多い多いと聞いてはいましたが、宿題の量に子どもが悲鳴を上げています。
部活と両立していけるかどうか心配です」と言っておられて驚きました。
公立の進学校は、私立に対抗するためにスゴイ量の宿題や補習を課すのですが、
ちょっとエスカレートし過ぎているんじゃないかと思ってしまいます。
長女のように万事テキトー、できなくても成績が下がっても開き直るタイプには
そんなに苦しくも辛くもなさそうだし、今のところは楽しい高校生活のようなのですが。
生真面目、几帳面な子には特に、慎重な高校選び、学校選びが必要なのかもしれません。
偏差値や進学実績だけでなく、校風や自分のポジションもよく考えないといけないのかも。

以前にも書いたことがありますが、
例えばかなり背伸びをして、トップ校にベッタ的順位で滑り込むのか、
順当に2番手校に真ん中ぐらいの成績で入るのか、
ゆとりをもって3番手校にトップ的成績で君臨するのか?
今年は次女が高校受験ということもあり、考え続ける一年になりそうです。

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