殺人者は家の中にいる。

昨日の朝日新聞朝刊「私の視点」のコラムの中で、作家・評論家の朝倉喬司氏が
書いておられた一文に衝撃を受けました。
『日本は現在、殺人の総発生件数の約半数が家族、親族間で起きているという
「異常」を抱えている。』
正確なデータはわかりませんが、こうしてあらためて活字として読むと
驚き、暗澹たる気分になってしまいます。

話はちょっとそれますが、日本が幼児・児童ポルノの製造・販売・消費の
温床になっているという問題の中にも、親が金儲けのために自分の娘の画像や映像を売る、
強姦させる、自ら強姦しているところ撮ってを売るといった想像を絶するような
事実が少なからずあるのだそうですね。
これだってある意味では殺人と同等の犯罪が家の中で行われているわけです、
しかも日常的に。

これでは鍵をかけても、セキュリティシステムを充実させても生命や尊厳は守られません。
殺人者は家の中で一緒に住んでいたり、インターホンを押して招き入れられるのですから。

人はみんな等しく、(多分)無垢な赤ん坊として産まれてくるのに。
なんでこんなことになってしまうのでしょうか。
自分にとっては実家も現在の自宅も
家は一番安心できる場所、家族は最も信頼できる人なのですが、
日本中に、必ずしもそうではない家、家族が多数存在しているということなのでしょうね。
こんなに悲しい、恐ろしいことはありません。

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