嬉し泣きのできる人生!

昨日今日と、次女の中学校の「学習発表会」でした。
全学年の全クラスが30分間弱の劇をして、学年トップの優秀賞を競います。
2、3年生ともなると、大道具小道具はもちろん、背景画や衣装にまで結構凝って、
戦争ものや難病ものでは、涙腺の弱りきった母達を大いに泣かせるぐらいの
そこそこ精度の高いものを仕上げてくるので毎年驚かされます。

ウチの次女は、普段は尋常じゃないほどボサーッとしているのですが、
1年の時に脚本選びの係とキャストをやって、それがとっても楽しかったらしく、
今年はクラスの実行委員を引き受け、キャストにもなり、
夏休みぐらいからずーっと準備を重ねてきました。

でも。やっぱり。案の定。
好きなことに関しては強いこだわりがあり、自己主張もするけれど、
まだまだ未熟で、上手に押したり引いたり折り合ったりできない次女は、
クラスメイトはもちろん、担任の熱血女教師とも何度もぶつかっていたようで、
帰るなり「しんどい。疲れた。あれがイヤだった、これが腹立った」と
愚痴や文句の多いこと!母は辟易です。
並行して、発表会に向けての吹奏楽部の練習でもいろいろあったので、
実際、彼女にとってはハードな日々だったと思います。

そして今日が当日。
アタシも初めて見たのですが、ストーリーが少々難解でした・・・。
近未来的な設定で、大きな戦争の後、子どもが生まれなくなってしまい、
そのかわりに人形師が、本当の子どものような生きている?人形を作っています。
人形師は病気なのですが、過去に戦争で人を殺し、その戦争孤児を引き取って
罪を黙って育てていることに苦悩し、あえて薬を飲まずに死を選ぶのです。
残された戦争孤児と、本来は涙を流すことのできないはずの人形達は、
深い悲しみを乗り越えて、生と死の意味を考え始めるのでした・・・。

・・・って!これを中学生が、30分以内に表現するのは難しいですよね!?
脚本を選ぶ時から担任が「わかりにく過ぎる。難し過ぎる」と一貫して反対していたものを
娘達が「どうしてもこれをやりたい!」と言い張って、選んだもの。

猛特訓の成果で、セットも衣装も照明も音響もかなり良かったです。
キャストも全員、中学生のにわか役者にしては上デキ!
でも・・・ストーリーもテーマも難し過ぎる・・・!
ライバルクラスは無難に、上手に、友情や難病をテーマにした劇を選んでいたようで、
優秀賞は難しいだろうなーと思い、授賞式は見ずに帰りました。

後で、残っていた友人から「優秀賞もらってたよ、おめでとう」メールが。
次女は受賞式で実行委員として舞台に上がった時には、クラスのみんなから「ありがとう!」の
声をもらい、終始号泣していたそうです。

もめたり、ケンカしたり、文句言ったり、疲れ果てたり、イヤになったり、
そんな日々の連続の中で、きっとたくさん人間関係の勉強をさせてもらったことでしょう。
長い準備期間のしんどさを経験した人だけが得られる、一瞬の華やかな喜び。
嬉し泣きができる人生って、素晴らしいじゃないですか!
今日という今日は、普段ネタがなくてできない分、娘をほめちぎってやりたいと思います。
周囲のみなさんにも、本当に感謝です。

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