凄まじい住宅格差でした。

「貧乏な家、裕福な家」に関連して。
このたび素敵なお宅を新築した友人と一緒に、高校時代の定期テスト前なんかに
勉強会という名のお喋り会を開催していた別の友人がいます。
今回一緒に新築祝いに駆けつけたメンバーでもあるのですが。

彼女の実家がこれまた!今思い出してもすごかったんですよね。
阪急沿線の駅近くの一等地にある、3階建ての豪邸に住んでいた彼女。
中学まではピアノやバレエを習っていたそうで、高校では勉強もとてもよくできました。
彼女の部屋は3階で、窓の外は広々とした屋上でした。
2階がご両親、おばあちゃん、弟サンの部屋で、1階が広いLDKとゴージャスな応接間、
お母さんとおばあちゃんがしておられる自営業の事務所になっていました。
広々とした廊下や階段では、時折お手伝いさんがお掃除をしておられる姿が見られ
「お手伝いさんがお掃除している家なんて!ドラマやマンガ以外で初めて見たわ!」と
アタシは騒いでいました。

これもオトナになってから知ったのですが、彼女のお父さんは地元の大きな会社の偉い人。
真の資産家一家でした。
でもでも、彼女は自慢するなんていうこととはホントに縁遠い人。
ご両親も素晴らしい方で、高校生当時、彼女のお小遣いはホントに少なかったと思います。
いつも「お金がない、お金がない、アルバイトがしたい」と言って、
サイフを睨んでは必死に計算し、アタシ達以上に安い物を探す名人でしたもの(笑)。

そんなお嬢様と、狭くて暗くて古い文化住宅に住む友人と、アタシとで
毎日順番に各家をまわって、テスト勉強なんてしていたんですよね。
律儀に当番表まで作っていましたよ!
アタシは幼かったのか鈍感だったのか、家のことなんてあまり気にとめていませんでした。
友人達二人があの頃どんな風に思っていたのかも知りません。
まぁ、激しい貧富の差なんてものともせず、または気づきもせず、
ゴッタ煮状態で友達関係を築いていけるところが公立校の良いところでもあります。

でも、今になって思い出すと、なんとも言えずせつないものがあることも確か。
とは言え、資産家のお嬢様も、多分苦労の多かったシンデレラも、
今は立派なお城で王子様と子ども達に囲まれて、幸せに暮らしています。
めでたし、めでたし♪

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