お茶席で、冷や汗ダクダク。

秋です。長女の高校の文化祭に行ってきました。
お目当ては吹奏楽の演奏だったので、
それまでは展示を見たり、模擬店の賑わいを見ながら
「やっぱり高校生ともなると違うわ〜」と感心しつつ、ブラブラしていました。

イマドキは高校でも、他校生とのトラブル防止その他の理由から、
模擬店もなく、演劇や展示の一般公開もない学校もあるのですが、
長女の通う高校は自由な校風で、やること(主に勉強ですナ)さえシッカリやれば、
あとはわりと自己責任で行動せよという感じで、校則などもあまり厳しくありません。
そういうところ、隣町のアタシの母校ととてもよく似ていて、
文化祭を見ていても、なんだか懐かしくって。
ああやって、お揃いのTシャツだのハッピだの着込んで盛り上がったなぁ〜なんて。

そんなこんなで、ついフラッと入ったのが、茶道部主催のお茶席。
美味しいお抹茶とお茶菓子なんて、風流かな〜と軽い気持ちで立ち寄ったのですが。
高校の文化祭のお茶席なんだから、ザックバランなカジュアルなモノかと思って。
でも通されたのは、ちゃんとした和室で、毛氈なんか敷かれて、
和服の凛々しい男子が茶釜を前に、なにやら謎めいた手つきを繰り広げていました・・・。
あれ?なんかわりと、本格的な感じ?大丈夫?なんて思っていたら、
ちょうどそれまで座っていた、子どもを含むザワザワした客達が全員帰り、
残されたのは全く作法を知らないアタシと友人の三人組と、上品な夫人のみ。

静まり返った和室には、茶釜の前の和服男子と、行きかう和服女子達。
突然、急激に、やたらと厳かな雰囲気になっちゃったんです!
幸いにも、席順の関係から上品婦人が何をするにも一番手だったので、
入退室からお菓子やお茶を出されたり、食べたり飲んだりする際には、
とにかく横目で上品婦人のやることなすことを全てシッカリ確認し、必死で覚え、
そのまんま真似し続けました。
部屋の掛け軸や活花の説明を受けた時にも、とりあえずふんふん!と傾聴。
上品婦人と和服女子が茶器や茶釜についてなんだか語りあっておられた時も、
もちろんふんふん!とうなずいてみる・・・。
茶器の鑑賞だけは、さすがに気恥ずかしくてできませんでしたが・・・
だって何もわからないクセに、ねぇ。

命からがら脱出した時には、すんごい冷や汗ダクダクでした。
いつもながら、いい歳をして無知、無教養ではいけないなぁと痛感。
最低限の、基本的なお作法とかマナーぐらいは身につけないと、
いろんなことが楽しめない!のが残念なのです。
・・・なんだかお茶席の雰囲気、とても心地よかったのです。
上品婦人、気取ってなくて、おだやかにお茶の時間を楽しんでおられる様子が素敵でした。
あぁ、またひとつ、学んでみたいことが増えてしまった!
嬉しいような困ったような。

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