双子に見えるのは、笑顔じゃなくて般若。

小学生の双子の娘をもつママ友と、久々にお喋りしました。
双子ちゃんは二人とも自閉症です。

アタシ自身は自閉症について詳しいわけではありませんが、
双子ちゃんのご両親の今までの苦労、今後の不安は想像に難くありません。
なにかできることがあれば、ほんの少しでも力になりたいといつも思っているのですが、
実際のところはいつもこちらの方が子育ての愚痴を聞いてもらったり、
非常に深い、子育ての真実、といでもいうような短い的確なアドバイス
もらって助けてもらってばかりという感じです。

先日のお喋りの中で印象深かったことをひとつ。
自閉症というのは、映画「レインマン」などでよく知られるようになったように、
できないことや苦手なこと、嫌いなことが少なからずある反面、
ある方面に関しては、通常ではあり得ないような高い能力を発揮できることがある
という特徴があります。
例えばある子どもさんは、音に非常に敏感で、大きな音や騒がしい環境に
対応することが「できない」ため、パニックを起こしてしまいます。
でもそれは、実際に「聞く能力」が異常に高過ぎるせいであり、
偶然ちょっとした事故から鼓膜が破れ、本来なら聞こえにくいという状態になってしまったら、
本人にはちょうど良い聞こえ加減になったというようなエピソードもあります。
(医学的には間違った表現かもしれませんが、医師にそう説明されたそうです)

それで、ご近所の双子ちゃんですが。
霊感?と思うぐらい、とにかく勘が鋭いのだそうです。
そして、ヒトを見る目、見抜く眼力がスゴイのだそうです。
仏頂面や無愛想、怒りっぽかったり怖そうな人でも、ホントはすごく良い人だったり。
逆に、いつも笑顔を絶やさずに、親切で優しくても、実際にはどうなの・・・という人だったり。
そういう仏頂面の奥の素朴な優しさ、無愛想の裏側にある素直さ誠実さ、
また満面の笑顔の合間に一瞬だけチラッとのぞく、般若のような怒りや無理解、
優しい言葉や態度の後ろに見え隠れする嘘や不誠実が見えてしまうようだと。
そして自閉症特有のストレート過ぎる表現で、
「あなたがキライだからここにはいたくないの!」とか叫んでしまうので、
母としては困ってしまうそうですが。

般若を見抜く力・・・あったらあったで生きにくいでしょうね。
「知りたくなかった」ってことだらけで、人間不信になってしまいそう。
双子ちゃんは、短い間でしたがウチの次女と同じ登校班で小学校に
通学していたことがあり、
今でも次女のことをよく覚えてくれていて、なぜかいつも
「○○ちゃんって・・・おとな?」って聞くのだそうです。
彼女達の目には、次女がどんな風にうつっているんだろうって考えてみると、
不思議なような、怖いような、オモシロイような・・・。
でも決して、アタシ自身がどんな風に見えるかだけは、聞きたくないですが(笑)!

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