片付けられない女と共同作業。

友人が、地域の子ども会の役員をしていた時の苦労話。

一緒に役員をしていたママ友一家が、ちょっと不思議な家庭だったそうです。
元々そこの子どもちゃんはかわいそうに、保育園時代から“臭い”と評判の子で。
でもお母さんはEC○の講師なんかもしていて、ちゃんとした人っぽい。
もちろん虐待しているような様子も一切うかがえなかったので、
周囲の人も「なんでだろう?なんで子どもだけが薄汚れていて臭いんだろう?」と
常々疑問に思っていたそうなんです。

その後、小学校に上がってから、たまたま子ども会の役員を一緒にすることになり、
初めて自宅におじゃませざるをえない機会があって行ってみると。
一戸建てのお家のガレージは、崩れ落ちそうなほどギュウギュウに
物が積み上げられ、詰め込まれていて。
門から玄関から廊下から、とにかく物だらけ。
家の中も、床が見えない状態だったそうです。
もちろん家中くまなく観察したわけではないのですが、
外周りから、1階の見える範囲の様子をザッと垣間見ただけで、
「どう考えても、お風呂が使えるとは思えない。
多分物置になってるだろうし、扉なんか開かないハズ」と思ったそう。
子どもちゃんが臭いのは、この辺にも原因があるんじゃないかと。

驚いた友人が、ご近所サンなどに探りを入れて聞いてみると、
「彼女は明らかに、完全に、片付けられない女。
日常生活や子育てにも支障をきたしているので、
実は旧知のご近所さんや親しいママ友が、見兼ねてたまに片付けに来ている」
のだとか。

友人にしてみれば、役員仲間の家がゴミ屋敷だろうと汚宅だろうと
別にかまわないのですが、やっぱりそれだけではなくて、
大事な書類をなくす、約束を忘れてスッポカス、などが日常的に起こるので、
「病的なものなら気の毒と言えば気の毒やけど、
一緒に共同作業とかするのは大変やったわー」とのこと。
でも世の中、その友人も含めて親切な方が多いようで、
そこの市ではもうすぐ粗大ゴミ収集が有料になるということで、
「ゴミ収集が有料になる前に、あのゴミ屋敷をみんなで何とか掃除してあげようか?」
という話が現在、持ち上がっているそうです。



ゴミ屋敷にならないように