庭がないと困るかも?

先日、ウチの壁か窓に何かドムッとぶつかったような音がしました。
折りしも、パトリシア・コーンウェルの「異邦人」の中で、主人公ケイ・スカーペッタが
自宅の窓にぶつかって命を落とした小鳥の死を悼む場面を読んだばかりだったアタシ。
半信半疑で窓を開け、地面を見渡してみたところ・・・
異常ナシ!でした。

ところがそれから2、3日後。
その件と関係があったのかどうかは不明ですが、
音がした壁に面した敷地に、一羽の小鳥がうずくまって死んでいました。
ウチのすぐ近くの窪地の藪の中に、大群で生息する緑色の野鳥。
まさかウグイスがこんなに大群でいるハズないし・・・メジロかなーと思っていた、その鳥。
冷たくかたくなった鳥の顔を見ると、目の周りにクッキリと白い輪郭。
やっぱりメジロのようです。

片方の羽がいびつになって、飛べなくなっていたのではないかという格好。
地面にチョンと座ったそのままのカタチで、厳寒の朝に死んでいた姿が
かわいらしくて、あわれでした。

ウチにぶつかって死んだのなら可哀想なことをしたという思いもあり、
庭の片隅を掘って、小さな遺体を動物柄のファンシーな小袋に入れて埋めました。
猟犬ビーグルさんが掘り返さないかということだけがスゴク心配だったのですが、
すでに死んでいるせいか、地面の匂いはかいでいたものの、スルー。
はぁ良かった。

ウチの小さな庭には、ハムスター、カナヘビ、今回のメジロが埋葬されています。
アタシは実家の庭にもセキセイインコ、スズメ、キリギリスのお墓を作ったことがありますが。

庭がない場合は、どうしているんでしょう。
新婚時代に住んでいた賃貸マンションは、駅近くの商店街の中にあったこともあり、
住人が出入りできる敷地内には、一切地面がなかったんですよねー。
小さな生き物が好きなヒトのいる家庭では、
お墓用の地面がないと、少し困ることもあるかも。