ハスキー婦人の真の姿。

それからというもの、ウチの次女が外で泣き叫んだりしていると
(我が強くてワガママで、思い通りにならなかったりすると、
地団太踏みながら大声で泣き叫ぶという、昔気質な駄々っ子だったもので)
誰よりも素早くハスキー婦人が飛び出してきて、
いかにもたまたま家にあったというような駄菓子や、ミニクリームパン(裸のまま)、
娘さんのモノだったのではないかと思われる年代モノのお人形なんかを
次女の手に握らせ、甘い声でなぐさめてくれるのでした。

アタシ単独で出会って挨拶をしても、会釈を返してくれる程度で
あいかわらず無愛想だったのですが、
次女を連れていると、どんなに遠くからでも満面の笑みで
両手で盛大に手を振ってくれたりして、ものすごい落差でしたね、扱いが。

その後、気が付いたのですが、ハスキー婦人は犬騒音や駐車の仕方のことで
モメているご近所さんでも
、そこの家の子どもには、とっても親切にしているのでした!
一番モメていたっぽいご近所さんのお宅の、小学生の娘ちゃんが帰宅した際、
おウチは留守で、鍵も持っていないらしく困っていると。
ハスキー婦人がわざわざハスキーズを別の場所に移動させて、
ハスキー家の玄関にその子を座らせ、お菓子やジュースをあげて
「誰かが帰ってくるまで、ここで待っとき。ここからやったら見えるから」って
親身になって面倒を見てあげていました。
その子は、普段は怖いオバサン、自分の親とモメているオバサンの予想外の親切に、
最初は警戒したり、戸惑ったりしているようでしたが、
「子どもが遠慮なんかせんでいい!!!」とハスキー婦人に一喝され
(←余計におびえるってば)
そのうちには打ち解けて、安心して留守番?ができていたみたいです。

アタシなんて心が狭くて、おとな=親に対して良い感情を持っていない場合は、
そこの家の子どもまでイッショクタにして憎たらしく思えたりしてしまうので、
ハスキー婦人のこういう行為は、尊いなぁって思えました。
本来、どんな親がいたとしても、子どもには罪はないのですから。

問題のハスキーズに関しても、躾は全くなっていなかったものの
心底愛して、可愛がっていることは、見ていてわかりました。
本当は、親切で愛情深い女性だったんですよね。
・・・つづく・・・

子どもには安全なとこがいい