美醜による格差社会。

遅ればせながら、先日「ドリーム ガールズ」を観ました。
才能は豊かだけれど、容姿はさえない女性の苦難の人生と
才能はそこそこながら、素晴らしい容姿の持ち主がたどる、もうひとつの人生。

観ていて、急激に思い出したことが。
中学1年生から高校1年生までの4年間もの長きにわたり、一番多感な時期に、
ずーっと同じクラスだったIちゃんのこと。
美人で、スタイルが良くて、成績優秀で、スポーツ万能だった彼女。
アタシと彼女は仲良しで、常にコンビで行動していましたが、
クラスメイトや他クラス、上級生、他校生から街でナンパしてくる男子まで、
ほぼ全員の目が、彼女しか見ていない、彼女にしか話しかけないという
衝撃の、戦慄の事実!
中学から高校にかけてのこの時期、「女は顔だ」「男は女の顔しか見ない」と
思い込んでしまっていたアタシは、映画の中で暴走するエフィーさながらの
実にイヤな女だったことでしょう。
未熟さゆえ、そんな風に考えることもなく、しまいにはIちゃんを憎み、
それでも毎日ずっと一緒にいて仲良しのフリをするのが苦しくてたまらなかったなぁ。

幸いにも高2でクラスが離れ、アタシは部活にのめりこんでいき、自信の持てるコトもでき、
美人とブスの呪縛からようやく解放されました。
それ以降は、あんまり美人を羨んだり、自分の容姿を卑下しきったりはしませんが。

アタシの住む地域では、100坪前後はあろうかという広い敷地の美しい豪邸に住む、
住宅ローン完済、高級外車数台保持、核家族で専業主婦という、
絵に描いたようなマダームを少なからずお見かけするのですが、
彼女達はなぜか、確かに、美人が多いような、気がするのですが?
気のせいでしょうか?