電灯を消してみたら。

夕方、薄暗くなっても電灯もつけず、障子やカーテンも閉めず。
次女とふたり、コタツに入って寝転んでいました。

テスト前なので部活もなく、
今日は塾もなく、
明日は休みなので焦って宿題をする必要もなくて。
なんだか久しぶりに、学校や友達のこと、
勉強や初めての定期テストのことなんかをゆっくりと聞くことができました。
ここのところずっと、お互いに時間に追われてトゲトゲしていたから。

突然フッ・・・と、急に部屋が暗くなりました。
「陽が沈んだ瞬間」だったんです。
普段なら、電灯がコウコウとついていて、障子やカーテンを閉めている
時間だから、気がつかないこと。
次女とふたり、「今、陽が沈んだねー」「うん、急に真っ暗になったねー」
「幼稚園の時にも、こういう時間を一緒に過ごしたことがあるの、おぼえてる?」
「うん、あの時のことは、なんかずっとおぼえてるわー」なんて、
暗い中で静かに話しました。

手をつなぐと、アタシより大きくなってしまった手だけど、とっても幸せな気分。
そのうちスヤスヤと眠ってしまった顔は、まだまだ幼稚園の時と同じ
ぐらいあどけなくて見えて。
外が夜になると、本当なら家の中も夜になって、気持ちよーく眠れば
いいんだっていう、あたりまえのことをふたりで体感できて、
なんだかジーンとしちゃった夜です。

ところで初中間テストの国語の範囲には、谷川俊太郎さんの詩、
「朝のリレー」があるそうで。
叙事詩、叙情詩、叙景詩・・・なんて言っている娘の話で思い出しました。
アタシ、中学の定期テストの、得意科目だった国語で。
叙事詩のことか叙情詩のことか忘れましたが、自信満々で答案用紙に
「情事詩」と書きこみ、テストが返ってきてから書き間違いに気づき、
ひとり密かに大赤面していた思い出があります。