好き嫌いは、こうして直っていった。

「好き嫌いはどうやって直す?」のエントリに、バトラー先生
ひろぽんさんからトラックバックをいただいたので、アタシも思い出しながら、
もう少し 好き嫌いネタを書いてみたいと思います。

子どもの頃、毎日食卓に出されるお味噌汁が、まず嫌いでした。
その具も含め、根菜以外の野菜全般、きのこ類、海藻類はオールダメ。
ようするに食べられるのは、肉、魚の単品、ごくわずかな根菜類、豆腐系など。

もちろん実家では、おかず抜きにされたり、好きなデザートを没収されたり、
あの手この手で?ずーっと怒られ続けました。
そして学校でも。
毎日とかではないですが、思い出したように先生が張り切った日は、
一人だけ残されて、泣きながら食べさせられたことも。
楽しいはずの食事にまつわる、いまだに忘れられないほどの
嫌な思い出数知れず。

でも、食べられなかったんです。
ひとことで好き嫌いといっても、
“苦手、好きじゃないけど、ガマンしたら食べられる”というものと、
“どうしても食べられない。無理やり食べさせられたら、拒否反応で
嘔吐する”ぐらいのものがあるんだと思います。
強情な性格も関係しているのかもしれませんが、とにかくアタシは
大体において後者。
どんなことを言われても、されても、だから食べようとも思わなければ、
実際食べられもしないし、強制的に無理に食べさせられたら、
オエーッとなっていました。

それが今じゃあ、お味噌汁大好き。野菜もきのこも海草も好き。
高校生の時に、弓道部の合宿で友達がつくってくれた、ワカメの
お味噌汁をおいしいと感じたり。
おとなになってから、友達の家でつくってもらったちらし寿司に入っていた
イクラをおいしいと思ったり。
外で食べる創作料理なんかで、苦手な食材のおいしさに気がつく
ことも多かったですねぇ。
そしたらその次から、例えば母のつくったお味噌汁やちらし寿司の
おいしさにも気がつくんですよね、不思議なことに!

そういうきっかけがなかったり、忘れてしまったりしている食材でも、
おとなになったら自然と好きになっていったものなんて、
数え上げたらキリがないほど。
誰からも強制されなくなってから、いろんなものを食べるようになったし、好きになってきた。
納豆とか紫蘇とかピーマンとか、ちょっとクセのある味のおいしさも、
段々わかるようになってきたという感じ。
味覚や好みって、環境や年齢によって、どんどん変わっていくものなんじゃないでしょうか。

ちなみに、まったく勝手な言い訳ですが、アタシは口の中の食感・触感に、
異常なこだわりがあるような気がします。
「おいしい」と思うものでも、食感がダメなものは、今でも食べられないんですよ。
貝とか、茄子とか、椎茸とか、ブロッコリーの食感は苦手。
はまぐりのお吸い物や、干し椎茸のだしで炊いた炊き込みご飯とかは、大好きなのに!
そして椎茸の食感はダメなのに、シメジ、えのき、エリンギ、松茸は
OK!というのは、どういうことか。
へんでしょ?