玄関に置いてはいけない!震災の朝、家は。

激震地 西宮市に住む友人一家は、集合住宅住まいで、
玄関に熱帯魚の水槽を置いていたそうです。
震災当日、まだ幼かった長男の上にタンスが倒れてきて、
後頭部に骨が見えるほどの裂傷を負いました。
パニック状態で、とにかく家の外に出ようとしたところ、
狭い玄関に、割れた水槽のガラスと砂利と水と熱帯魚が散乱!
出ていた靴にも入り込んで履けないし、
一帯が危険極まりない状態になっていたそうです。

その後、なんとか脱出し、病院へ。
命に別状がないということで、そんな状態でも“軽症”とされ、
余震の続く病院で何時間も診察してもらえるのを待ち続けたそうです。
また、後になって、家の片付けなどができるようになった頃、
家中のひび割れていた壁や柱の隙間に、なぜか
水槽の中に入れていた砂利がビッッチリと詰まっていて驚いたそうです。
どんな揺れだったのか、想像もつきません。

アタシの伯父は、家自体は大丈夫だったのですが、
割れた人形のガラスケースでひどい切り傷を負いました。

兄夫妻は、当時まだ新婚で、西宮市のハイツに住んでいたのですが、
建物というか、ドアや枠が歪んでしまったようで、外になかなか逃げ出せず、
ガス漏れや火事の報道を耳にしながら、とても怖い思いをしました。

玄関はもちろん、階段や廊下など、
出入り口に通じる通路にたくさん物を置いたり、
水槽や陶器の花瓶、壺?や傘立てなど、倒れて割れた時に危険なものは、
置かないほうが良いと思います。

深夜、停電で電気もつかず、真っ暗な中を
ケガをしたり、ケガ人を介助したりしながら、避難・脱出しなければならないことが
あるかもしれないのですから!
(寝室に靴を置いておくのが良いらしいのですが、なかなか守れませんので)
それから、玄関でも窓でも、歪んだりふさがったりしないうちに、
1箇所だけでもすぐさま脱出口を開けておくことも大切だそうです。