駅構内で、なぜ鍋を食べる?

朝日新聞の朝刊に「ロストジェネレーション 25〜35歳」という連載があり、
毎日興味深く読んでいます。
ワーキングプアやオタク、未婚非婚、個人の価値観を最優先する生き方など
さまざまな“団塊ジュニア世代の今”を追っているのですが。

連載の初めの方の、おそらくワーキングプアニートなどに関する回の添付画像で、
どこか公共の場で、仲間同士で嬉しそうに鍋?を食べている写真があったんですよね。
周囲には人だかりができつつあり、警備員も立っているようでした。

本文をザッと読み、写真を見て、その後新聞自体は廃品回収に出してしまって
手元にないので、詳細は確認していないのですが。
とにかく、その写真がずっと気になっているんです。

公共の場で、人目も気にせず・・・または人目を楽しんで、和気藹々と鍋をつつく!
なんなんでしょう、これは一体?

実はアタシ、10数年前になりますが、
会社帰りに同じような光景を目撃したことがあるんです。
阪急梅田駅構内の、紀伊国屋書店やビッグマンのある辺り、
大階段やたくさんのエスカレーターに囲まれて、いつも人通りの絶えない、
雑踏の中で、なぜかなぜか、鍋を食べている人達がいたんです!
ずっと忘れられない、不思議な光景。

記憶は少しぼやけてきているのですが、当時の印象では
おとな4人ぐらいの家族連れに見えました。
かと言って、ホームレスという雰囲気でもなくて
(まぁ、雰囲気だけでは判断なんてできませんが)。
軽い人だかりはできつつあったものの、駅員や警備員は見かけなかったので、
宴はまだ始まったばかりだったのでしょうか。

テロ対策に神経をとがらせる昨今ならば、カセットコンロとはいえ
そんな場所で堂々と火を使ったりできないのかもしれませんが、
当時はまだまだのんびりしたもので、
みんな唖然としながらも、物珍しそうに見ながらも、
ただ通り過ぎて行くだけでした。
アタシもビックリしたけど、
足を止めることもなくトットと帰路についていましたからね。

鍋は、家で食べるものでしょう。
もしくは、旅館や飲食店で。
お弁当に鍋?
おやつに鍋?
買い食い鍋?
駅でパンやコンビニおにぎりを食べる感覚で鍋?

この冬も、全国各地の公共の場や雑踏の真ん中で、
鍋をつつく人々が出現しているのでしょうか。