家族葬空間は、マンションみたい。

家族葬専門の葬儀場は、マンションの一室みたいな感じでした。
建物自体は、1階に受付やロビー、バーカウンターなどがあり、普通の葬儀場のよう。

ですが、各フロアにある“部屋”では、まず玄関で靴を脱ぎます。
バス・トイレ・洗面所や小さなキッチンも完備。
奥にある葬儀のための部屋には、祭壇(風)と棺を囲むような形で、
居心地のいいソファやリクライニングシートがズラッと並んでいます。
故人を間近に感じながら、親しい者が集まって最後のお別れをしたり、
夜通しすぐ近くで添い寝をしてあげられる、そんな雰囲気でした。
その部屋を見通せるように、広い和室があるので、
入りきれない親族や弔問客は、そちらでゆったりと座ったり、腰かけたり。
もう一室、こじんまりとした和室があったので、10数人の曾孫達はそこに集めておけました。

遠来の弔問客や、お通夜の火の番は、故人のそばで食事をしたり、お風呂に入ったり、
備え付けのお布団で休むこともできて、とても良かったみたいです。
おばあちゃんも、さびしくなくて、喜んでたんじゃないかな。
すごく良いお葬式だったんじゃないかと思っています。

こうして今年のクリスマスは、おばあちゃんを送ることで過ぎていきました。
年が明けたら、遺品の整理と汚宅を引き払うための大掃除、
そして四十九日法要と納骨・・・と続きます。