深夜、幼児用ぴぃぴぃサンダル音を響かせる家庭。

魔の旧宅の付近は魔界でしたので、ウナギ犬さんをはじめとする
変わったお宅、不思議な家庭も多かったです。

ウチより後に引越して来られたご近所さんのお話。
ご両親と高校生の女の子、就学前の男の子の4人家族で、
引越しのご挨拶にもキチンと来られました。

が、その後、お母さんが小さな男の子を連れて出かけたり
遊ばせたりする姿は一切見られず。
女子高生は始めの頃こそ地元の公立高校に通学していたものの、ほどなく不登校に。
朝、出勤するお父さんの姿だけは見られたのですが。
1階の通りに面した部屋の障子はコレデモカというぐらいに破け果て、
庭の雑草は空家のようにボウボウと生い茂り、見る見る間に家も荒れていきました。

そしてなぜか、深夜1時とか2時に、静かな町内に響き渡る幼児用ぴぃぴぃサンダルの音!
こんな時間に“外遊び”?
母や姉が男の子を遊ばせて、
家族で楽しそうにキャッキャ言ってるんですって、昼間みたいに。

アタシはその後、無事に住替えて魔界から脱出したのですが。
後年、男の子は小学校に入学したのですが、やはり全然、朝起きて来られず。
引き続き母、姉、男の子の姿は界隈で見かけられないそうですよ・・・。
どうなってんだろ、まったく。