汚宅と片付けられない女。

その後、新品の敷物や布団、衣類や食料品を用意して元気に退院してきた義祖母を迎えました。最初は「おおお・・・キレイにしてくれてありがとう、ありがとうぅぅぅ」と喜んでくれていたものの、あちこち開け閉めしたり入院前の記憶がよみがえってくるにつれて「アレがない!」「コレがない!」「大事なものが全部なくなってる!」「孫に勝手に捨てられた!!!」と大激怒。ひと騒動ありましたが、お金をわたしたりお買い物に連れて行ったりしてなだめたりすかしたり、ようやく落ち着いてきたところです。

テレビや書籍、雑誌などでもよく取り上げられている【片付けられない女達】【片付けられない症候群】が気になって、ちょっと検索してあれこれ調べてみました。
『片付けられない女の夫』など、片付けられない張本人の配偶者や子どもなど、ご家族の悲痛な叫びが綴られている掲示板などを読んでみて、思った以上に問題が根深く大きいものだと思い知らされました。

仕事から疲れて帰ってきて、くつろぎ癒される場所である‘家’。
家族とごはんを食べたり、しゃべったり笑ったり、気持ちよく眠るための‘家’。
大切な友達や恋人を招いてプライベートな自分を感じてもらえる場所でもある‘家’。
人の心身のより所であり、家族の核である‘家’が、‘家’として機能せず崩壊していくと、夫婦や親子、家族自体の崩壊につながってしまうことすらあるんですね。