金策に奔走し、住宅ローンは。

誰よりも盛大な結婚披露宴。
結婚と同時に夫の親から贈られた、駅に近い瀟洒な分譲マンション。
その後購入したのは、阪神間でも超人気の街の、駅近高級住宅街の一戸建て。
うらやましいぐらいに順調に見えた、友人の華やかな結婚生活。

彼女の夫は、そのお父さんが経営する加工食品の会社の役員です。
バブルの頃は、相当な財産を築き、会社の規模も大きくされたようでしたが。
バブルがはじけ、デフレスパイラルの中で加工食料の価格が下がり続け。
狂牛病騒動で、友人が「あの時に会社をやめておくべきだった」というほどの
大ダメージを受け。
さらに、中国産製品問題、食品偽装問題、燃料・材料費高騰と悪いことばかりが続き、
ついに「いつ倒産してもおかしくない」状態だそうです。

今現在、会社の融資の返済は滞っていても、
ケタの少ない給料は、なんとかかんとか捻出できているようで。
生活したり、住宅ローンを支払ったりはできているのだそうです。
しかしそれも、いつまで続けられるかは不明・・・年末年始に大きな山場を迎えるのだとか。

救いは、友人がもうシッカリ、ドッシリ、ハラをククッテいること。
「いい暮らしもさせてもらえたし、いい家にも住ませてもらった。
子ども達も中高生になっているので、公立校に通ってあと何年かしたら自立もできる。
夫婦二人が元気なら、なんとしてでも食べていけると思うから大丈夫。
義父も夫も精一杯がんばってくれているのはわかっているから、これでダメなら仕方ない。
私のたった一つの望みは、家を手放しても、
犬と猫は絶対に手放さなくても良い所に引越したい、ということだけ」と笑っていました。



引越し先、考えとく?笑