カビとシロアリの家の子ども。

魔の旧宅は、五戸イチのテラスハウスでした。
ウチは端家で、わりと窓も多くて開放的な感じだったのですが。

五戸の中には、極端に圧迫感のある家もありました。
テラスハウス全体が、変形L字型だったために、
また隣接する別のお宅と非常に接近している部分があったために、
五戸イチ内のA家は、玄関側の壁面に各階1ヵ所ずつと、
あともう一面の壁面の2階に1ヵ所しか窓がない、妙なつくりになっていました。

しかも、庭もないのにベランダもない!
洗濯物は室内か、家の側面のストックヤードのような、
波板で密閉された空間にしか干せないとのこと。
そのストックヤード内は、なぜか5戸分の排水が流れ込むようになっていて、
常に水の流れる音がして、ジメジメむんむん。

このA家が、まだ空家だった時に、中を見たことがあると言うご近所の方に
最近になって聞いたのですが。
当時、空家の管理状態も悪かったのでしょうが、家全体にまんべんなく、
あちらにもこちらにもカビが生えていたそうです。

もちろん、引越して来たA家はそんなことは知らなかったようです。
初めて家を見た時には、当然ちゃんと掃除がされていたようですから。
しかしA家では、その後もシロアリが発生して駆除騒動があったり、
生まれた子どもさんは、喘息とアトピーがひどかったり。

窓が少なくて通風が悪く、常に室内に洗濯物を干さざるをえない、
5戸分もの排水が敷地内に流れこんでくる家。
空家時代には家全体にカビが生え、後年シロアリも発生した家。
この住環境と、子どもさんの喘息やアトピーは、やっぱり関係があるかもしれません。

新築だから大丈夫ということは決してありませんが、
過去の管理状態などが悪い、またはよくわからない中古住宅には、
よーく気をつけないと、いけませんね。