エロ本は静かに侵入している。

旦那がエロDVDを鑑賞していた、とか。
息子(ウチにはいませんが)のベッドの下にエロ雑誌がコレクションされていた、とか。
そんなことなら別に驚きもしませんが。

小中学生女子向けに発行されている、
かわいらしい表紙の少女マンガ雑誌や単行本の内容が
こんなのだったらどう思われますか?

・・・15歳の双子の兄妹が主人公で、
兄が妹に告白し、
序盤から二人はいきなりラブホテルへ。
兄「感じてるって顔してる」
「オレが動かす指の一つにだって、ちゃんと反応してくれて」
妹「声が・・・っ」「もうホントに死んじゃいそうだよ」
汗だくになりながら結ばれる、ラブホテルのシーンだけで延々、
なんと単行本75ページ分にも及んでいる・・・。

これは『僕は妹に恋をする(全10巻)』というコミックで、累計600万部突破。
PTAの“読ませたくないランキング”でダントツ1位だったらしい、
人気雑誌「少女コミック小学館)」で連載され、
昨年には嵐の松本潤くん主演で映画化されています。

ウチには中学生の娘が二人いて、
彼女らは小学生の頃から、そりゃもう大のマンガ好き。
この『僕妹』も、友達に借りたものを愛読していましたね。
大勢の子が読んでいたようですし、みんなで映画を観に行きたいとも言っていました。
ウチの中でもよく見かけました、普通に。

恥ずかしながら、このような内容だとはアタシは全く知りませんでした。
表紙だけ見れば、目にお星様キラキラの、典型的な少女マンガ風。
少女マンガの過激っぷり、エロっぷりについて最近急に報道が増えていましたが、
それでも、まさか、これほどまでとは。
上記のマンガの内容は、知人が見せてくれた「週間文春」の記事で知り、
もうビツクリ。
『僕妹』というタイトルから、『みゆき』とか『陽あたり良好』とか、
なんかそんな昔ながらの、もどかしい系の幼稚な恋愛ものを勝手に
イメージしていたのですが、大間違い。

近親相姦、調教プレイなんかが、
恋愛マンガ、学園マンガというジャンルの中で、普通に描かれているらしいです、最近は。
少女コミック」って、そんなんだったっけ?

娘ズが読む大量の本やマンガをいちいち検閲するつもりもないし。
学習雑誌の老舗でもある大手出版社ともあろうものが、
一体どういう編集方針なんだろう。
売れれば、いいのか?