新築2DKハイツの家賃が数千円って。

労働、賃金、手当てと言えば、
現在、大きな社会的問題になっているのが奈良市元職員の長期欠勤の件。
他市でも同様の事例が次々に発覚しているようですね。

奈良市元職員の場合は、部落解放同盟の地区支部長の権力を誇示することで、
さまざまな優遇を受けていたことが明らかになりつつありますが、
これって、いわゆる“逆差別”というものなのでしょうか?

友人で、被差別部落と呼ばれていた地域に住む旦那さんの所へ嫁いだ女性がいて、
彼女は結婚当初からいろいろなことで困惑していました。

旦那さんは、高校在学中にケンカが原因で退学になり、その後数年のフリーター生活の後、
中卒・専門的な資格は特にナシで、すんなり市職員に。
市職員になってからほどなく結婚したのですが、その時すでに、
月給は手取りで40万円を超えていたそうです。
残業手当はもちろんのこと、現場手当とか危険手当とか、とにかく手当が多いのだとか。
妻の目から見ても、長時間労働でも、危険な労働でもないらしいのですが。
おまけに、居住する市営の新築2DKのハイツの家賃はたった数千円。

なので同じ部署で働く仕事仲間はみな裕福で、
高級車を3年ごとに乗り換えたり、毎年家族で海外に出かけたり、
時計やバイクなど高価なもののコレクターだったり、
世間が勝手に考える、末端の市職員の収入・生活レベルとはかけ離れた
派手な暮らしぶりだそうです。

それは、なぜ・・・?
と前々から不思議だったのですが、今回の一連の報道の中に、ヒントが隠されているようです。
もちろん、友人の旦那さんはキチンと真面目に仕事をしておられるようですし、
権力を誇示するようなこともないとは思うのですが。
それでもやはり、“逆差別”もしくは“過剰な優遇”と言えなくもないような。

今回のように、一事例が事件として大々的に報道されると、
それらがごく一部の人の問題であったとしても、
そこからまた、新たな誤解や非難、差別が生まれるきっかけになるのではないかと。
とても心配だし、残念なことです。
過剰な優遇を求めたり受けたりする側だけの問題ではなく、
それらを与えたり、見てみぬふりをし続けている側の問題としても、
真剣に受け止めていかないといけないことなのではないかと思うのです。
こうして書くことさえ、ものすごく難しい問題ですけどね・・・。