30歳に、“鬱”の猛威。

ある時期、4人グループで仲良くしていたことがあります。
その後、だんだんと疎遠になっていった人もいれば、今も親しくしている人もいるのですが。

4人のうち、アタシを除く3人までもが、時期は違えど『夫が30歳代で鬱になった』のです。
症状の重さはそれぞれですが、3人とも主に仕事・職場でのストレスが大きかったようです。
心療内科で診察を受け、お薬を処方され、地道に治療を続け、
40歳代になった現在は、全快された方、ほぼ回復された方、いまだに家族で苦しんでおられる方に分かれています。

みなさんサラリーマンで、早朝に出勤し、深夜に帰宅が常でした。
休日出勤や出張もあり、年齢的にも責任あるお仕事を任されていたことでしょう。

さらに当時は、全員が住宅ローンを返済中。
どんなに仕事のストレスで体調を崩しても、会社を辞めることはできないのです。
リストラの嵐が吹き荒れていた当時、休むことも難しかった。
まだ幼い子どもを抱え、妻は専業主婦かパートですから、収入は自分の稼ぎだけ。
おまけに教育費だって、これからまだまだかかってくる予定です。

そんな切羽詰った状況だからこそ、自殺する方も少なくないのでしょうね。
それにしても、身近な4人グループのうちの3人までもが鬱って。
やっぱり多過ぎる。だけどこれこそが、日本社会の現状なんだと思います。