押入れの中に、誰かいる!

これは友人に聞いた話ですが、ちょうど家とオバケ?の話なので。

友人が新大阪に住んでいた頃、
ご近所のママ友達が事情により母子家庭となり、
やむを得ず幼い息子さんと二人で、狭くて古い賃貸アパートに移り住まれたそうです。

するとそれまで元気にすくすく育っていた息子さんが体調を崩し、
発熱は続く、食欲もなくて痩せ衰える、
当然機嫌も悪くてグズグズぐずったり、泣いたりの毎日になってしまったそうな。
もちろん病院へは連れて行くのですが、これといった原因も見つからない。

そのうちに息子さんは、
「押入れの中に裸のお兄ちゃんがいる」と言って怖がりだしたそうです。
ママには何も見えないし、何の気配も感じられないのですが、
誰もいないことを示すために押入れを開けて息子さんに見せてみると
「そこにいるやん!」と眼を背けて怯えるのだそうです。
裸の若い男性が、押入れの中でひざを抱えて体育座りをしてこちらを見ていると。

アタシの友人はママの話を直接聞きながら、息子さんの体調不良も間近に見ていたので
本当に心配していました。
が、彼女も事情があって、ちょうどその頃に新大阪から現在の居住地に引越してこられ、
親子がどうなったのか結末は知らないのです。

やっぱり子どもには、おとなに見えない世界が見えるのでしょうか