烏の歌に、玄関で泣き叫ぶ少女。

元不思議ちゃん、次女が小1だった時のエピソードです。

当時すでに、ごく普通に一人でお留守番ぐらいはできる子でした。
ある日、アタシがちょっとその辺まで出かけて帰るのが遅くなり、
鍵を持って出ていなかった次女が先に学校から帰ってきてしまいました。

アタシが家の近くまで帰ってくる時点で、
かなり離れた所からでも次女が激しく泣き叫ぶ声が聞こえてきて、もうビックリ。
大急ぎで玄関に急行すると、門扉を入った玄関ドアの辺りで泣き崩れていて、
あまりの泣き叫びように心配してのぞいてくれた近所の上級生達に囲まれていました。

みんなにお礼を言い、
次女に帰宅が遅くなったことを謝って家に入って事情を聞いたところ。

『帰ってきて玄関が閉まっていたのでドアの前でママを待っていた。
すると“11人の悪者がひっ捕らえられて遠くへ連れて行かれた”という歌が
どこからともなく聞こえてきた。
見上げると、ウチの近くの空き地の木の上でカラスが歌っているようだった。
その11人の悪者の中にはママがいると思った。
ママともう二度と会えないと思って悲しくて怖くて泣いていた。』とのこと。

もう、なんと言って慰めたらいいのやら。
しばらく泣きじゃくっていましたが、
母は悪者でもなければひっ捕らえられもしないということが納得できると
ケロッとしていました。

うとうとして夢でも見たのか・・・聞き耳頭巾でも持っているのか。
彼女の頭の中は一体どうなっているのか心配したものです。
でも、そんな不思議発言は小1まででパタッとなくなり、今は少々さびしいぐらいです。
なんかオモシロイコト言ってよー、みたいな♪