住宅怪談「鴨居に無数の顔が見えます」?

中学から高校時代にかけて、本当に起こった怖〜い話です。

まず中学生の時。
小学生時代からの友人Nちゃんは隣のクラスで、
2クラス合同の体育の授業の時には同じ教室で着替えていました。
Nちゃんは小学生時代から背が高くて大柄な方。
バスケ部所属、運動神経抜群で成績も優秀、
明るくて元気いっぱいの女の子でした。

明るくて元気なのはそのままだったのですが、
ある時期からNちゃんは急激に痩せだしました。
最初は友人達も「痩せた?いいなー」なんて言っていたのですが、
その痩せ方の激しさ、速さは尋常ではなく、
次第に中学生といえども軽々しく「痩せたね」とは言えないような状態になってきたのです。

1週間に数回の体育の授業の着替えのたびに、
アタシ達は彼女の痩せゆく姿に驚かされました。
肉が削げ落ちていき、骨が突き出し始め、
しまいには当時よくテレビで報道されていた難民の子どものような骨と皮だけの姿に。
顔色も茶色っぽく、肌はカサついてきていました。
中学校の制服はゆったりとしたセーラー服だったのですが、
さすがにその頃になると制服姿でもその痩せ細った姿の異常さが校内で目立ち始めていました。

ただ不思議なことに、彼女は相変わらず明るく元気で、
体育やバスケさえも普通にこなしていたのです。   ・・・つづく・・・