バックミラーにうつる、緑色の顔!

現在小6の次女は、喋れるようになった2歳頃から小学校1年生ぐらいまでは、
かなりエキセントリックなことを口走る、プチ不思議ちゃんでした。

2〜3歳頃によく話していたストーリーには、“山のピッピちゃん”という主人公が頻繁に登場し、
そのヒトだかモノだかわからないキャラクターは、“鉄砲で赤ちゃんを殺した”りだとか、
なかなか物騒なエピソードをよく繰り広げていましたとさ。
ようやく喋り始めたばかりの幼い子が、こんなブラックな創作童話?を作って
口角泡を飛ばして語るものかな〜とちょっと驚いていましたが、
おもしろいのでつい「それでそれで?」とか先をうながしたりして、
ますます深みにはまっていましたね。

そんな次女が小1の夏休みに、今の家を新築して引越してきました。
ウチには玄関の外に、縦長の2台分の駐車場があって、
駐車している時には人間は窮屈に車の脇を通り抜けて出入りしなければならないのです。
引越してきた当初はフォードのレーザーという車に乗っていたのですが、
次女が何度も言うんです。
「ウチの駐車場に停めているときだけ、バックミラーに緑色の顔のヒトがうつる。
でも周りを見ても誰もいない。バックミラーの中にだけいる」って。

とは言え、不思議なことに全然怖がったり気持ち悪がったりはしないのです。
そこを通ることを嫌がることもないので、親としても漠然と、
“何か?誰か?が本当に居るとしても、悪いモノではないのかな”みたいな感覚でした。
まぁ不思議ちゃんの不思議発言自体がそれまでにもいろいろとあったので、
家族も特に騒ぐでもなく静観していました。

数ヵ月間は思い出したように何度か訴えていましたが、
自然と見えなくなったようで、その後は何も言わなくなりました。
もちろんアタシはよくよく気をつけて見てみましたが、
たったの一度も緑色の顔のヒトにはお眼にかかることはありませんでした。
ええ、気配すら感じることさえありませんでしたね。